イーブイは何の動物?犬・猫・キツネ?デザイナーが語った元ネタと名前の由来

第1世代(カントー)

イーブイって、キツネにも犬にも猫にも見えるけど、結局どの動物がモデルなんだろう?

大きな耳やふさふさのしっぽを見ればキツネが浮かび、丸い顔を見ると犬や猫にも感じられますよね。実は原案担当の藤原基史氏は、最初から特定の一種類の動物に見えないよう考えたことを説明しています。

どの動物か迷うことも、いろいろなタイプへ進化するイーブイのデザインに合った見方といえます。犬や猫、キツネとの共通点を比べながら、進化を表す言葉につながる名前の由来や制作の背景を紹介します。

先に結論

  • 制作意図:特定の1種類の動物に固定しない設計
  • 似ている動物:犬・猫・キツネを思わせる造形
  • 名前の由来:進化を意味する語のEとV

イーブイは何の動物?答えは「特定の1種に固定しない」

イーブイの動物モチーフを考えるうえで、最も重要なのは原案担当者の直接説明です。

2018年に開催された公式企画「EVs+cafe(イーブイズ・プラス・カフェ/読みの目安、イーブイと進化形を扱う公式企画名)」では、イーブイと進化形を扱う書籍『EVs(イーブイズ/読みの目安、イーブイと進化形を扱う書籍名)』が販売されました。ファミ通の会場リポートでも、この書籍に藤原基史氏、にしだあつこ氏、杉森建氏による鼎談が収録され、イーブイ誕生の話が語られていることが確認できます。

Lava Cut Content(ラヴァ・カット・コンテント/海外のゲーム開発史を扱うサイト)が公開した『EVs(イーブイズ/読みの目安、イーブイと進化形を扱う書籍名)』鼎談の英訳では、藤原氏は「複数タイプへ進化するポケモン」を田尻智氏から依頼されたと説明しています。

そのうえで、進化先が大きく変わるため、イーブイ自身は特定のタイプにも、特定の動物にも見えない存在がよいと考えたと語っています。初期の姿についても、キツネでも犬でも猫でもない四足動物をイメージしたと説明しています。

この発言があるため、キツネや犬を単独の公式モデルとは言えません。

犬にも猫にもキツネにも見える余地を残していたんだね。
多様な進化先につながるよう、特定の動物に見えない姿を考えたと語られています。

それでも犬・猫・キツネに見えるのはなぜ?

特定の動物ではないとはいえ、イーブイの見た目には実在動物を連想させる部分があります。よく挙がる3候補を整理すると、次のようになります。

候補 似て見えるポイント
キツネ 大きく尖った耳、ふさふさしたしっぽ、茶系の毛色
犬 四足の体型、口先、ふわふわした毛、身近な動物らしい印象
猫 立った耳、小型の四足動物らしい体つき、顔のまとまり

キツネに見える理由

キツネ説は、イーブイの大きな耳とふさふさしたしっぽから連想しやすい説です。米国国立公園局のアカギツネ解説でも、大きく尖った耳と細い口先、長くふさふさしたしっぽが特徴として挙げられています。

さらに、フェネックは体に対して非常に大きな耳を持つため、イーブイと比較されることがあります。ただし、これはあくまで外見上の似ている点です。特定のキツネをモデルにした説明はありません。

犬や猫にも見える理由

犬と猫については、制作側の発言そのものが興味深い手がかりになります。

藤原氏は、イーブイを「人の記憶の中にいそうな動物」にしたかったと説明しています。たとえば田舎の祖父母の家や、子どものころ森で迷ったときに見かけた気がするような存在です。杉森氏も、ふわふわした猫や犬のようなものと補足しています。

つまり、イーブイが犬にも猫にも見えること自体が、偶然というより「どこかで見たような身近な動物」という狙いに近いと考えられます。

ウサギっぽいという見方もある

海外のファン議論では、長い耳からウサギを連想する声もあります。ただし、ウサギをモデルにした直接説明は未確認です。

ウサギ説は、耳の印象から生まれる補助的な見方として扱うのがよいでしょう。

イーブイのデザインは「進化」から逆算されていた

イーブイの姿を理解するには、動物探しより先に「進化」という役割を見ると分かりやすくなります。

藤原氏の説明によると、出発点は田尻智氏からの「複数タイプへ進化する」役割という依頼でした。

進化したあとに水・電気・炎など大きく異なる方向へ変わるなら、進化前のイーブイが特定の属性や動物に寄りすぎると不自然になります。そこで、何にでも変われる「白紙」のような存在を目指したという流れです。

公式図鑑でも、イーブイは「しんかポケモン」に分類されています。体内に不規則・不安定な遺伝子を持ち、周囲の環境に合わせて姿を変えるという設定も、制作時の考え方とよく重なります。

どこへでも進化できることからの動物設計

先に「何へでも進化できる」があり、そのために動物を1つに決めなかったんですね。

イーブイの名前の由来は?

「イーブイ」は evolution(エボリューション、「進化」の意味)の E(イー)と V(ブイ)

名前については、杉森建氏が『EVs(イーブイズ/読みの目安、イーブイと進化形を扱う書籍名)』の鼎談で直接説明しています。

イーブイの特徴は進化であり、名前もevolution(エボリューション、「進化」の意味)の E(イー)と V(ブイ)から来ているという内容です。日本名の「イーブイ」は、E(イー)とV(ブイ)をそのまま読める形になっています。

動物名から付けられた名前ではなく、最大の特徴である「進化」を名前に入れたわけです。

英語名Eevee(イーヴィー)も同じE・Vが核

英語名は Eevee(イーヴィー) です。

表記はEevee(イーヴィー)ですが、杉森氏が説明したEとVという名前の核は日本名と共通しています。日本語では「イーブイ」、英語では「イーヴィー」に近い読みになる、と覚えると分かりやすいでしょう。

日本名と英語名に共通するE・V

日本名:イーブイ → evolution(進化)の E + V

英語名:Eevee(イーヴィー) → 同じく E・V を核にした名前

海外でも「犬?猫?キツネ?」は何度も議論されている

Reddit(レディット/海外の掲示板型コミュニティ)では、「イーブイは犬・猫・キツネのどれなのか」という話題が異なる時期に繰り返し投稿されています。ウサギまで含めて複数の動物を混ぜたように見えるという意見もあり、ファンの受け取り方はかなり分かれています。

ただし、この議論は「どの説が正しいか」を決める証拠ではありません。むしろ、特定動物に見えない設計が、多様な見え方を生んでいる例として読むと興味深いところです。

結局、イーブイの元ネタ・モデルは何?

特定動物に固定しない姿と進化の根拠

  • 特定の動物モデル:1種に固定しない設計
  • 制作上の狙い:複数タイプへ進化できる「何でもない」四足動物
  • キツネ:耳・しっぽ・毛色が似て見える
  • 犬・猫:身近でふわふわした四足動物という制作側のイメージにも重なる
  • ウサギ:長い耳から連想される補助的なファン説
  • 名前:evolution(エボリューション、「進化」の意味)の E(イー)と V(ブイ) が由来

イーブイは、特定の1種に固定しないこと自体が特徴です。犬・猫・キツネなど複数の動物を思わせる余白を残したことが、イーブイらしさだといえます。

ほかの動物がモチーフになったポケモンについては、動物・実在生物モチーフのポケモンまとめでも紹介します。

第1世代のほかのポケモンは、第1世代(カントー)のポケモン元ネタ・モデル一覧から探せます。

一種類に決まらないことが、イーブイらしさにつながるね。
名前も進化を表す言葉から来ています。姿と名前の両方に進化の発想があります。

まとめ

イーブイは、キツネ・犬・猫のどれか1種をモデルにしたポケモンではありません。原案を担当した藤原基史氏は、複数のタイプへ進化できるよう、特定の動物に見えない四足動物を目指したと説明しています。

大きな耳やふさふさしたしっぽからキツネ、犬、猫などを連想するのは自然ですが、それらは1つに決めるための候補ではなく、あえて残された幅のある見え方と考えるのが制作意図に合います。

特定動物に固定しないことが、進化の可能性を表すのがイーブイの重要な特徴です。

主な参考資料

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