カビゴンって、クマみたいに大きくてよく眠るけど、実際には何の動物がモデルなんだろう?
丸い体や眠ってばかりいる姿を見ると、クマやナマケモノが思い浮かびますよね。ところが、カビゴンのモデルについて開発者が語っているのは、動物ではなくゲームフリークで働いていた実在の人物でした。
その人物がモデルになった理由には、カビゴンの食いしん坊で眠ることが大好きな性格も関係しています。開発者のインタビューで明かされた誕生の話や、名前にまつわる意外なエピソードも紹介します。
- 人物モデル:開発者が西野弘二さんと説明
- 動物の候補:クマ説はあるが公式未確認
- 名前の由来:西野さんの社内での呼び名と関連
カビゴンのモデルは西野弘二さん
カビゴンの人物モデルについては、ファン考察ではなく開発者の発言で確認できます。
人物モデルを確認できる主な根拠
- 増田順一さん:西野弘二さんをカビゴンの発想元になった人物と説明
- 西野さんの特徴:よく食べ、よく眠り、見た目もカビゴンに似ていたと説明
- 杉森建さん:2018年の読売新聞インタビューで西野さんをカビゴンのモデルとして説明した内容が報じられている
つまり、「カビゴンは西野弘二さんがモデル」という話は、見た目が似ていることから後に生まれたファン説ではありません。制作側の発言で裏付けられる情報です。
西野弘二さんはどんな人?
Pokémon公式の「Creator Profile: The Creators of Pikachu」では、西野弘二さんはGAME FREAKのプランナーとして紹介されています。
西野弘二さんが担当した制作上の仕事
- 『ポケットモンスター 赤・緑』でフィールドマップを担当
- ポケモンの出現率・強さなどのデータデザインを担当
- 同じ公式インタビューで、好きなポケモンとしてピッピとカビゴンを挙げている
カビゴンは、開発チーム内の実在人物がキャラクターに反映された例です。


カビゴンの名前は西野さんの社内ニックネームと関係している
日本名「カビゴン(Kabigon)」についても、増田順一さんの発言から西野さんとの関係を確認できます。
Game Informerのインタビューで増田さんは、西野さんが大食いでよく眠ることから、開発中に「Kirby(カービィ)」と呼ばれていたと説明しています。そして、その話の流れでSnorlaxの日本名Kabigon(カビゴン、日本名のローマ字表記)の命名へ言及しています。
Kirbyのニックネームと細かな命名の境界
確認できる範囲:西野さんの社内ニックネーム「Kirby(カービィ)」とKabigon(カビゴン)の命名が関連付けて説明されています。ただし、Kabigon(カビゴン)という語をどの音・単語から組み立てたのかまで細かく説明した記録は見つかっていません。
「カビた食べ物を食べたからカビゴン」説は?
インターネットでは以前から、「西野さんはカビの生えた食べ物でも食べたためカビゴンと呼ばれていた」という話も紹介されてきました。
この説を確認すると
- 公式図鑑:どんな毒も消化でき、落ちているものを食べても平気なほど胃袋が丈夫という設定がある
- 直接の説明:「カビた食べ物」が語源という説明は未確認
- 優先する説明:西野さんの社内ニックネーム「Kirby(カービィ)」とKabigon(カビゴン)の命名が関連付けて語られている
つまり、図鑑設定があることと、「カビ」という言葉が日本名の直接の語源であることは別です。増田さんが直接語った西野さんとの関係を優先するのが自然です。
西野さんのモデル確認とカビの語源は別
西野さんとの関係は確認済みでも、「カビ」が名前の直接語源とは確認できていないんですね。
カビゴンは何の動物?クマが有力候補
人物モデルが西野さんだとしても、「見た目は何の動物をモチーフにしているの?」という疑問は残ります。
動物として比較するなら、最も有力な候補は冬眠するクマです。
| 共通点 | カビゴンとクマ |
|---|---|
| 外見 | 大きく丸い体、小さな耳、太い手足などがクマを連想させる |
| 大食い | カビゴンは公式図鑑で1日に400キロ食べる。実在するクマも冬眠前に大量の栄養を蓄える |
| 睡眠・冬眠 | カビゴンは「いねむりポケモン」。クマは冬眠する |
環境省はツキノワグマとヒグマについて、冬眠のため秋に大量の栄養を蓄える必要があると説明しています。
米国国立公園局も、冬を前にほぼ絶え間なく食べる「hyperphagia」と呼ばれる時期を紹介しています。
クマは人物モデルより弱い動物候補
クマは有力候補ですが、西野さんと同じ強さの公式モデルではありません。
ナマケモノやトトロ説は根拠が弱い
カビゴンには、ナマケモノや『となりのトトロ』の大トトロに似ているという話もあります。
| 候補 | 位置づけ |
|---|---|
| ナマケモノ | 「よく眠る」という印象との共通点が中心。クマほど外見・食性・冬眠の要素が重ならず、制作側の説明も確認できない |
| 大トトロ | 丸い体型や耳が似ているという比較例。制作側による元ネタ・モデルの説明は確認できない |
そのため、ナマケモノや大トトロは別説・類似例にとどめます。
英語名Snorlax(スノーラックス)の由来は?
カビゴンの英語名はSnorlax(スノーラックス)です。
Snorlaxの名前の組み立て
- snore(スノア):「いびきをかく」の意味
- lax(ラックス):「緩んだ・だらけた」の意味
- Snorlax(スノーラックス):snore(スノア)+lax(ラックス)を組み合わせた名前
英語名を提案したBill Giese(ビル・ギース)さんの発言として、Snorlax=snore+lax の命名が『Monster Kids(モンスター・キッズ)』で紹介されています。食べては眠るカビゴンの性格を連想しやすい名前です。
Gieseさんは同時に、アニメ『The Simpsons(ザ・シンプソンズ)』に登場した架空の言葉「Esquilax(エスクイラックス/読みの目安)」の響きが頭に残っていたことも語っています。
日本名Kabigon(カビゴン、日本名のローマ字表記)が西野さんとの関係を持つ一方、英語名Snorlaxは「眠る・のんびり」の特徴を英語で表した命名です。
公式図鑑の大食い・睡眠設定も人物モデルの話と重なる
| 項目 | 公式図鑑で確認できる内容 |
|---|---|
| 分類 | 「いねむりポケモン」 |
| 大きさ | 高さ2.1m、重さ460.0kg |
| スカーレット | 眠っているとき以外は常にエサを食べ、1日に400キロもたいらげる |
| バイオレット | どんな毒も消化できるほど胃袋が丈夫 |
こうした「大食い」と「睡眠」は、増田さんが語った西野さんの人物像とも重なります。
図鑑の大食い・睡眠は人物モデルの補助材料
重要なのは、図鑑設定から後付けで「西野さんがモデルだろう」と推測したわけではないことです。開発者が人物モデルを直接説明しており、図鑑設定はその関係を理解する補助材料になります。
結局、カビゴンの元ネタ・モデルは何?
カビゴンのモデルを一言で「クマ」と答えるだけでは、重要な制作背景が抜けてしまいます。
人物モデルとして最も強く確認できるのは西野弘二さんです。増田順一さんの発言から、大食い・睡眠・見た目がカビゴンの発想につながったことが分かります。
名前についても、西野さんの社内ニックネーム「Kirby」と日本名Kabigon(カビゴン、日本名のローマ字表記)の命名が関連付けて説明されています。一方、動物として何に近いかを見るなら、冬眠するクマが有力候補です。
カビゴンは、人物モデルは西野弘二さん、動物候補はクマと整理するのが、確認できる情報に最もよく合います。
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まとめ
カビゴンの人物モデルとして確認できるのは、西野弘二さんです。増田順一さんの発言から、大食い・睡眠・見た目がカビゴンの発想につながったことが分かります。
一方、動物として見ると冬眠するクマが有力候補ですが、クマを公式モデルとする直接の説明はありません。
西野弘二さん=確認済み人物モデル、クマ=動物候補と分けると、カビゴンの元ネタを正確に整理できます。
主な参考資料
- Game Informer(米国のゲーム専門メディア)「More Burning Questions For The Pokémon Series」
- Pokémon公式「Creator Profile: The Creators of Pikachu」
- ポケモンずかん「カビゴン」
- Siliconera「Pikachu Originally Had A Second Evolution Called ‘Gorochu’ With Large Fangs And Two Horns」
- Kotaku「The Man Who Inspired Snorlax」
- 環境省「クマ類の生態と現状」
- U.S. National Park Service「When Bears Prepare For Winter」
- The Unforgotten(『Monster Kids(モンスター・キッズ)』収録Bill Giese氏発言の紹介)


