レックウザのモチーフは東アジアの龍?ケツァルコアトル説と名前の由来を調査

第3世代(ホウエン)

「レックウザって、細長い姿を見ると中国や日本の龍がモデルなのかな?」

翼を持つ西洋のドラゴンとは違い、長い体をうねらせて空を飛ぶ姿は東アジアの龍を思わせますよね。オゾン層に暮らし、神のように崇められる設定もあり、形だけでなく天空や天候との関係が気になります。

京都国立博物館の龍の解説には、空へ昇って雨を降らせる存在という手がかりがあります。この文化資料と公式の天候に関する設定を比べ、羽毛のある蛇神ケツァルコアトルはどこが似て、どこが違うのかも紹介します。

先に結論

  • 中心の候補:姿と天候の関係から東アジアの龍
  • 別の比較:天空の蛇神ケツァルコアトル
  • 公式モデル:特定の神話を指定した制作側の説明は未確認

レックウザのモチーフは東アジアの龍が最有力

レックウザを実在の文化モチーフと比べると、最もまとまりよく説明できるのは中国や日本など東アジアで描かれてきた龍です。

京都国立博物館の解説では、龍は水中に住み、空へ昇って雨を降らせる存在と考えられてきました。大英博物館の資料でも、中国の龍は雲・水・雨と強く結び付いています。

一方、レックウザは公式に雲よりはるか上のオゾン層へ生息し、ホウエン地方の伝承では神のように崇められています。メガレックウザには周囲の気体の濃度や湿度を操り、天候を変化させる設定もあります。

手掛かり 東アジアの龍との共通点
姿 細長くうねる、蛇に近い竜型の体
居場所 天空・雲と強く結び付く
天候 龍は雨・水と関係し、レックウザも天候へ干渉する
神聖性 龍は神聖な存在として扱われ、レックウザも神のように崇められる

姿・天空・天候・神聖性が重なる龍説

見た目だけでなく、天空・天候・神聖性まで重なるため、東アジアの龍説は強い候補です。

専用技「ガリョウテンセイ」も龍文化を連想させる

レックウザの専用技は「ガリョウテンセイ」です。元になった四字熟語「画竜点睛」は、龍の絵に最後の目を入れる故事から生まれた言葉です。伝承では目を描き入れた龍が雲に乗って天へ昇ったとされます。

龍と天空を結ぶモチーフとして非常に相性のよい技名ですが、この技が登場したのは後年の『オメガルビー・アルファサファイア』です。最初のデザイン元を証明する材料にはできません。

長い体や空を飛ぶ姿は、東アジアの龍を思わせるね。
ただし、後から登場した画竜点睛だけで、最初の制作元を証明することはできません。

ケツァルコアトル説はどこが似ている?

もう一つよく比較されるのが、メソアメリカの神Quetzalcoatl(ケツァルコアトル、羽毛のある蛇の神)です。バチカン美術館では「羽毛のある蛇」を意味する重要な神格として紹介され、風の神エエカトルとしての側面も説明されています。

メトロポリタン美術館の資料でも、ケツァルコアトルは羽毛蛇として表され、天空や風と結び付く存在です。細長い蛇の姿で空に関係し、神として扱われる点はレックウザとよく重なります。

比較点 一致度
蛇のような細長い姿 近い
天空・風との関係 近い
神としての性格 近い
羽毛 レックウザには見られない

天空の蛇神と羽毛の相違点

ケツァルコアトル説は天空の蛇神という点では有力ですが、羽毛という代表的特徴は一致しません。 東アジアの龍より一段弱い候補として見るのが無理のない位置付けです。

公式設定で確認できる「天空・天候・神」の要素

ここで、考察とは別に公式で確認できる内容を整理します。レックウザは「てんくうポケモン」で、ドラゴン/ひこうタイプ。高さ7.0m、重さ206.5kgです。

『オメガルビー・アルファサファイア』の公式サイトでは、数億年もの間オゾン層を飛び続けていることや、カイオーガとグラードンが争うと地上へ姿を現すことが説明されています。ホウエン地方では、その力を信じた人々がレックウザへ祈る伝承も描かれています。

また、ポケモン公式の2014年世界大会の紹介ページでは、レックウザのデザインを吉田宏信さんが担当したことが確認できます。

デザイン担当と神話モデルの説明は別

吉田宏信さんがデザイン担当だと公式に確認できても、特定神話をモデルにした本人説明にはなりません。 特定神話をモデルにしたという説明は見つかっていません。

ジズ・リンドヴルム説は補助候補

海外の考察では、東アジアの龍やケツァルコアトル以外にもジズやリンドヴルムが候補に挙がります。ただし、どちらも説明できる範囲は限定的です。

候補 なぜ比較される?
ジズ リヴァイアサン・ベヒモスと並ぶ天空側の存在として、カイオーガ・グラードン・レックウザの三者関係と重ねやすい。ただし伝承上は巨大な鳥です。
リンドヴルム 細長い竜という形は近いものの、レックウザの天空・天候・神聖性までまとめて説明しにくい候補です。

この2説は、レックウザの一部分を考えるヒントにはなりますが、中心モチーフとしては根拠が弱いと考えられます。

レックウザの名前の由来は「裂空+座」?

日本名「レックウザ」の由来について、命名者による直接の説明は見つかっていません。そのうえで有力な候補として挙げられるのが、「裂空(れっくう)+座(ざ)」です。

レックウザは天空を飛び続けるポケモンなので、「空を裂く」というイメージは設定とよく合います。さらに2004年の公式映画では『裂空の訪問者 デオキシス』というタイトルが使われ、レックウザも重要な役割で登場しました。

ただし映画はレックウザ登場後の作品です。「裂空」という語が公式で結び付いた例にはなりますが、映画タイトルだけで命名由来を確定することはできません。

英語表記Rayquaza(レックウザ、読みの目安)はray(レイ、光線)+quasar(クエーサー、遠方天体)説もある

英語表記はRayquaza(レックウザ、読みの目安)です。英語のray(レイ)には「光線」、quasar(クエーサー)には非常に強い放射を出す遠方天体に関する意味があり、宇宙・天空に暮らすレックウザとは相性のよい組み合わせです。

そのため「光線+クエーサー」を表す英単語を重ねた名前という説があります。ただし、これも綴りと意味から考えられる語源候補であり、命名者が直接説明した記録は確認できません。

裂空・座と光線・クエーサーの語源候補

名前は「裂空+座」と「光線+クエーサー」の両方が候補ですが、どちらも公式確定の命名由来ではありません。

結局、レックウザの元ネタ・モチーフは何?

ここまでの情報を役割ごとに分けると、レックウザは次のように整理できます。

要素 この記事での整理
公式に確認できること 天空・オゾン層・ドラゴン/ひこう・天候との関係・神として崇められる伝承
最有力モチーフ 東アジアの龍
有力な文化候補 ケツァルコアトル
弱い別説 ジズ、リンドヴルム
名前の候補 裂空+座/ray(レイ、光線)+quasar(クエーサー、強い放射を出す遠方天体)
公式未確認 特定神話をモデルにしたという制作側の直接説明、命名由来

レックウザは東アジアの龍を中心に考えると、姿・天空・天候・神聖性を最も一貫して説明できます。 ケツァルコアトルなど別文化の天空蛇神と重なる要素もありますが、特定の神話だけを公式モデルと断定する根拠は確認できません。

神話・伝承をモチーフにしたほかのポケモンは、神話・伝承・妖怪が元ネタ・モチーフのポケモンまとめでも紹介しています。

動物・生物的なモチーフを横断して見たい場合は、動物がモチーフのポケモン一覧も参考になります。

第3世代のほかの記事は、第3世代(ホウエン)のポケモン元ネタ・モデル一覧から確認できます。

龍のイメージと、天空を守るような設定がつながるね。
特定の神話の龍を公式モデルとする直接の説明までは確認できません。

まとめ

レックウザは公式に「てんくうポケモン」で、オゾン層を飛び続け、ホウエン地方では神のように崇められる存在です。メガレックウザには気体や湿度を操って天候を変える設定もあります。

こうした公式設定を、雲・雨・水・天空と結び付く東アジアの龍文化と比べると、複数の特徴が自然につながります。ケツァルコアトルも天空の蛇神という点では有力ですが、羽毛の違いがあり、ジズやリンドヴルムはさらに限定的な別説です。

「レックウザ=特定神話の公式モデル」とは言えませんが、確認できる情報では東アジアの龍が最有力候補です。

主な参考資料

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