ポケモンには、ティラノサウルスの仲間や首の長い大型恐竜を思わせるものだけでなく、翼竜、海生爬虫類、アンモナイト、古代魚、マンモス、古代昆虫などを思わせるものもいます。
この記事では、恐竜との関係が分かりやすいポケモンから、恐竜ではない古生物に似たポケモン、古代を思わせる設定を持つポケモンまで整理します。掲載するのは72匹です。
72匹すべてが「公式に恐竜をモデルとしてデザインした」と確認されているわけではありません。公式設定、博物館による比較、制作側の発言、外見や名前から考えられる候補を分けながら見ていきます。
この記事で分かること
- 恐竜モチーフとの関係が比較的強いポケモン
- 翼竜・首長竜・アンモナイトなど、恐竜ではない古生物との違い
- 公式設定・博物館比較・制作側発言をどこまで確認できるか
- 古代パラドックスや、ほかのモチーフも強いポケモンの位置づけ
恐竜モチーフのポケモンはどれ?72匹を7区分で整理
この記事では72匹を、恐竜との関係の強さや古生物の種類で7つに分けます。冒頭で名前を長く重複させず、詳細は各区分の表にまとめます。
| 区分 | 数 |
|---|---|
| 恐竜モチーフが比較的強いポケモン | 21匹 |
| 翼竜・海生爬虫類・古代のカメや鳥 | 6匹 |
| アンモナイト・古代魚など、恐竜以外の古生物 | 12匹 |
| マンモス・古代昆虫など | 6匹 |
| ガラルの化石ポケモン | 4匹 |
| 古代パラドックスポケモン | 7匹 |
| 恐竜説もあるが、ほかのモチーフも強いポケモン | 16匹 |
「古生物=恐竜」「化石ポケモン=恐竜」とは限りません。翼竜、首長竜、アンモナイト、古代魚、マンモスなどは、恐竜とは別の生物として区別します。
恐竜モデルをどこまで公式に確認できる?
恐竜や古生物との関係を見るときは、根拠の種類を分ける必要があります。国立科学博物館の「ポケモン化石博物館」では、オムナイト、ラムパルド、ガチゴラス、アーケン、プテラ、トリデプスなどと実在した化石・古生物が比較されています。
根拠は3つに分けて読む
- 制作側の発言:デザイン発想やモデルを直接説明した資料
- 博物館の比較:ポケモンと実在古生物の共通点を専門機関が比較した資料
- 公式設定:分類・図鑑・ゲーム内設定。重要だが、特定種の公式モデル明言とは別
オノノクス系統には、『ニンテンドードリーム』掲載インタビューを英訳・転載した資料で、杉森建氏が「格好よい、恐竜のようなポケモン」という考え方でデザインを依頼したと紹介されています。キバゴとオノンドもオノノクスから逆算して考えられたとされます。
博物館で比較されていることや、公式図鑑に古代の設定があることだけで「公式モデル」とは断定しません。制作意図の直接説明とは分けて扱います。
恐竜モチーフが比較的強いポケモン21匹
まずは、体型・名前・設定・専門資料などから恐竜との関係を説明しやすい21匹です。特定の恐竜種まで公式に確定していない例は、有力候補として扱います。
ティラノサウルスなど肉食恐竜を思わせる8匹
| ポケモン | 恐竜との関係・注意点 |
|---|---|
| チゴラス | 大きな頭、二足歩行、短い前脚からティラノサウルス類を思わせます。恐竜らしい特徴がまとまる代表例ですが、特定種を開発者が公式モデルと明言した資料は未確認です。 |
| ガチゴラス | デザイン担当の有賀ヒトシ氏本人の投稿を引用・保存した記録から、ティラノサウルスを恐竜側のベースにした系統と確認できます。大きな頭部と強いあご、短い前肢に、王冠・ひげ・毛皮付きマントを思わせる王様の要素が加えられています。 ガチゴラスのティラノサウルスモチーフと名前の由来を詳しく見る |
| キバゴ | 斧のような牙と小型の恐竜・爬虫類を思わせる体つきです。英訳された制作資料では、最終進化のオノノクスから進化前が逆算されたと紹介されています。 |
| オノンド | キバゴより二足歩行の恐竜らしい体型が強まり、あごの左右に斧の刃のような牙を持ちます。恐竜と武器の意匠を組み合わせた系統の中間です。 |
| オノノクス | 英訳・転載された制作資料では、杉森建氏が「恐竜のようなポケモン」という考え方でデザインを依頼したと紹介されています。斧の意匠も重なります。 |
| セビエ | 公式では「こおりビレポケモン」で、背びれが熱を氷のエネルギーへ変える設定です。具体的な恐竜候補では、スペイン産の獣脚類コンカヴェナトルが背中の特殊な高い構造などから最有力候補ですが、制作側が特定恐竜をモデルと説明した資料は確認できません。コンカヴェナトルの背中の構造に温度調節の可能性はありますが未確定です。スピノサウルスやゴジラ・ミニラ系の比較は一段弱い候補・ファン考察として区別します。 セビエのコンカヴェナトル説と名前の由来を詳しく見る |
| セゴール | 背中の高い隆起と二足歩行から、スピノサウルスやコンカヴェナトルのように背中が目立つ肉食恐竜と比較されます。特定種の公式モデル明言は未確認です。 |
| セグレイブ | 怪獣を思わせる立ち姿に大型肉食恐竜の特徴が重なります。背中の大きな突起からコンカヴェナトルなどとの比較がありますが、怪獣要素も強い複合型です。 |
頭突き・角・盾をもつ恐竜を思わせる4匹
| ポケモン | 恐竜との関係・注意点 |
|---|---|
| ズガイドス | 国立科学博物館ではパキケファロサウルスと直接比較されています。厚い頭頂部、二足型、頭の周囲の突起がよく対応しますが、実在種の頭頂部の用途は現在も議論中です。ズガイドスの約1億年前設定に対し、パキケファロサウルスは白亜紀末の恐竜で年代も一致しません。制作担当者による公式モデル明言は今回確認できません。ズガイドスの元ネタ・モチーフを詳しく見る |
| ラムパルド | ズガイドスから続く頭突き型で、発達した頭頂部が堅頭竜のイメージと重なります。パキケファロサウルス類との対応が強い候補です。 |
| タテトプス | 顔全体が盾のような四足型で、プロトケラトプスなど小型角竜が有力候補です。恐竜の頭部と盾の発想を組み合わせた姿と考えられます。 |
| トリデプス | 巨大な襟飾りのような頭部と四足歩行からトリケラトプスなど角竜類が有力候補です。国立科学博物館でも角竜と比較されています。 |
首の長い大型恐竜を思わせる6匹
| ポケモン | 恐竜との関係・注意点 |
|---|---|
| アマルス | 長い首を持つ大型草食恐竜が有力で、とくにアマルガサウルスとの共通点がよく挙げられます。オーロラの意匠も重なります。 |
| アマルルガ | デザイン担当の有賀ヒトシさん本人の公開発言を出典とする記録では、アマルガサウルスをベースに選び、特徴的な首をトゲではなく帆状に表現した経緯まで確認できます。公式ではツンドラポケモンで、氷・寒冷地の要素も加わります。アマルルガのアマルガサウルスモチーフと名前の由来を詳しく見る |
| チコリータ | 頭の葉が目立つ一方、長い首と四足の体は首の長い大型恐竜を思わせます。植物側ではチコリなどが有力で、恐竜の公式モデル明言は未確認です。 |
| ベイリーフ | チコリータより首と胴体が伸び、首の長い大型恐竜らしい体型が目立ちます。首元と頭の葉は植物要素です。 |
| メガニウム | 長い首と大型の四足体型からアパトサウルスなどを思わせます。首元の花など植物的な装飾が重なり、恐竜だけでは説明できない複合型です。 |
| トロピウス | 長い首と大型四足体型が首の長い恐竜を思わせる一方、首元のバナナや葉のような翼を持ちます。古生物と熱帯植物を組み合わせた候補です。 |
ドラゴンや装甲動物とも重なる3匹
| ポケモン | 恐竜との関係・注意点 |
|---|---|
| ジャラコ | ドラゴンを中心に、トカゲ、センザンコウ、アルマジロ、恐竜など複数の生物を思わせます。恐竜は複数候補の一つです。 |
| ジャランゴ | 二足歩行が強まりドラゴンと恐竜を思わせますが、鱗の鎧や音を鳴らす設定には武術・楽器のような文化要素も重なります。 |
| ジャラランガ | 大型の二足歩行ドラゴンで恐竜や大型トカゲを思わせます。全身の鱗にはセンザンコウやアルマジロとの共通点もある複合型です。 |
翼竜・海生爬虫類・古代のカメや鳥に似た6匹
ここからは、恐竜と一緒に語られやすいものの、現実の分類では別グループになる古生物です。アーケン系統の始祖鳥は鳥と恐竜の特徴を併せ持つため、単純な「恐竜ではない古い鳥」とは扱いません。
| ポケモン | 主な古生物候補・注意点 |
|---|---|
| ラプラス | 長い首と四つのひれからプレシオサウルス類(首長竜型の海生爬虫類)が最有力候補です。首長竜は恐竜ではなく、同じ時代に生きた別系統の海生爬虫類です。開発途中の英語名候補Ness(ネス)はネス湖の怪物とのつながりを考える補助材料ですが、日本側の制作時からネッシーが元ネタだったとする直接説明や、特定実在種を公式モデルとする説明は確認できません。ラプラスの元ネタ・名前の由来を詳しく見る |
| プテラ | 国立科学博物館では翼竜アンハングエラと比較されています。公式図鑑には「恐竜の遺伝子」というゲーム内表現がありますが、現実の分類では翼竜は恐竜とは別の爬虫類です。 アンハングエラは強い比較候補ですが、特定種を公式モデルとする制作担当者の説明は今回確認できません。プテラの元ネタ・モチーフを詳しく見る |
| プロトーガ | 公式分類は「こだいがめポケモン」。プロトステガなど絶滅大型ウミガメ類との比較が有力ですが、特定の属を公式モデルとする直接説明は未確認です。 |
| アバゴーラ | プロトーガから続く古代ウミガメ型です。プロトステガやアーケロンなど絶滅した大型ウミガメとの比較がよく合います。 |
| アーケン | 公式分類は「さいこどりポケモン」で、図鑑では「とりポケモンのそせん」とも説明されます。国立科学博物館は始祖鳥と直接比較しています。 |
| アーケオス | アーケンと同じ系統で始祖鳥との対応が強い候補です。博物館の直接比較対象はアーケンですが、系統全体を考える重要な手がかりになります。 |
アンモナイト・古代魚など、恐竜以外の古生物12匹
化石や古い生物を思わせるポケモンには、軟体動物、節足動物、棘皮動物、魚、両生類など多様なグループが含まれます。
| ポケモン | 主な古生物候補・注意点 |
|---|---|
| オムナイト | 渦巻く殻と触手からアンモナイトが最有力候補です。アンモナイトはイカやタコに近い仲間で恐竜ではなく、オウムガイとの共通点もあります。 |
| オムスター | オムナイトと同じくアンモナイトが核となる候補です。大きな殻と多数の触手を持ち、現生のオウムガイとも共通点があります。 |
| カブト | 丸い甲羅と多数の脚からカブトガニが強い候補です。三葉虫など古い海の節足動物を思わせる点もあります。 |
| カブトプス | カブトガニを基礎にしながらウミサソリや三葉虫など古い節足動物を思わせます。大きな鎌と直立姿勢は創作的な要素です。 |
| リリーラ | 公式分類は「ウミユリポケモン」。ウミユリは植物ではなく棘皮動物で、ヒトデやウニに近い仲間です。実在のウミユリ類は非常に古い化石記録を持つ一方、現在も生存しています。リリーラの約1億年前という設定とは分けて考えます。リリーラの元ネタ・モチーフを詳しく見る |
| ユレイドル | リリーラから続くウミユリ型で、実在のウミユリ類は古い化石記録を持ちながら現在も生存しています。ユレイドルでは短い脚での歩行や強い捕食性が加わり、肉食ホヤやイソギンチャクを思わせる部分もあります。ユレイドルの元ネタ・モチーフを詳しく見る |
| アノプス | 公式分類は「むかしエビポケモン」。公式協力の「ポケモン化石博物館」ではアノマロカリスと具体的に比較され、目・2本の捕獲肢・体側の遊泳用フラップがよく対応します。ただしアノプス約1億年前に対し、実在のアノマロカリスは約5億年前で年代差が大きく、特定種を公式モデルとする制作担当者の説明は今回確認できません。アノプスの元ネタ・モチーフを詳しく見る |
| アーマルド | 公式協力の「ポケモン化石博物館」ではアノプスとともにアノマロカリスと比較されています。進化前から大きな目と左右2本のツメを受け継ぐ一方、公式設定では陸地へ上がり下半身が強化され、頑丈な甲羅を持つ「かっちゅうポケモン」になります。アノマロカリス系に甲冑・地上型の要素を加えた姿として整理でき、特定生物を公式モデルとする制作担当者の説明は今回確認できません。アーマルドの元ネタ・モチーフを詳しく見る |
| ジーランス | 古代から姿をほとんど変えていない魚という設定と外見からシーラカンスとの対応が強いポケモンです。現生のシーラカンス類も存在します。 |
| ドラメシヤ | 左右に張り出した頭部から絶滅両生類ディプロカウルスとの比較が有力です。恐竜ではなく古い時代の両生類に近い候補です。 |
| ドロンチ | ドラメシヤ系統の独特な頭部形状を残し、絶滅両生類との共通点があります。子育てやステルスの設定も加わる複合デザインです。 |
| ドラパルト | 実在古生物では、ブーメラン状の頭を持つ絶滅両生類ディプロカウルスが最有力候補です。ドラメシヤには「古代の海で暮らしていた生物がゴーストとしてよみがえった」という公式設定もありますが、ディプロカウルスは専門資料では淡水生とされ、生息環境は完全一致しません。特定古生物を公式モデルとする制作側の直接説明は未確認です。ドラパルトのディプロカウルス・ステルス機モチーフを詳しく見る |
マンモス・古代昆虫などの古生物モチーフ6匹
絶滅哺乳類や古代昆虫との比較もあります。ただし、現生動物が主なモチーフと考えやすいポケモンでは、古生物要素を補助候補として扱います。
| ポケモン | 主な候補・注意点 |
|---|---|
| イノムー | 公式分類は「いのししポケモン」で、まずイノシシとの関係が明確です。厚い毛と長い牙にマンモスを思わせる面もあります。 |
| マンムー | 長い牙、厚い毛、大型の体からマンモスが最有力候補です。公式図鑑には1万年前から存在したことを思わせる設定がありますが、マンモスの公式モデル明言ではありません。 |
| ヤンヤンマ | 現生のトンボが主なモチーフ候補です。古生物との関係は進化後のメガヤンマや古代の巨大トンボとの比較を補助として扱います。 |
| メガヤンマ | 公式分類は「オニトンボポケモン」。古生代のメガネウラ類など巨大なトンボ型昆虫は、「げんしのちから」での進化、巨大化、空中捕食、名前との一致から有力な比較候補です。ただし、メガネウラ類は現生トンボそのものではなく、特定種を公式モデルとする制作側の直接説明も今回確認できませんでした。メガヤンマの古生物モチーフ説を詳しく見る |
| ゲノセクト | 公式に「3億年前にいた古代のむしポケモン」と説明され、現在の図鑑でも古生代の虫ポケモンが再生・改造された設定を確認できます。具体的な古代昆虫種は未確定です。 |
| パオジアン | 細長いネコ科の体と長い牙からユキヒョウなどが主候補です。スミロドンなど剣歯を持つ絶滅ネコ科との比較もありますが、古生物要素は候補の一つです。 |
ガラルの化石ポケモン4匹は「化石の混成」として見る
『ソード・シールド』の4匹は、異なる化石の一部を組み合わせて復元したような不自然な姿が共通しています。ここでは各パーツの候補を簡潔に扱いますが、「化石ポケモン全般」の元ネタは別の検索意図として分けます。
| ポケモン | 化石の混成として見た特徴 |
|---|---|
| パッチラゴン | 異なる古生物の体を接合したような姿です。各パーツに恐竜や古生物の候補があり、一種類の実在生物より「化石の混成」という発想が重要です。 |
| パッチルドン | 複数の化石を組み合わせたような姿で、二足歩行の恐竜型部分と海生爬虫類などを思わせる部分が混ざります。具体的なパーツの同定には複数説があります。 |
| ウオノラゴン | 「カセキのサカナ」と「カセキのリュウ」を組み合わせて復元される化石ポケモンです。魚側はダンクルオステウス、下半身は剣竜類が有力候補です。エラスモサウルスの頭尾逆転やクリスタル・パレスの古い復元は、復元が変わってきた歴史との比較候補です。有賀ヒトシ氏は復元の正誤を決め切らず考える遊びを説明していますが、特定の実在古生物を公式モデルとする直接説明は確認できませんでした。 ウオノラゴンの元ネタ・化石モチーフを詳しく見る |
| ウオチルドン | 古代魚と海生爬虫類など異なる生物の特徴が混ざった候補です。「誤復元」の歴史を思わせるという考察はありますが、制作側の直接明言は未確認です。 |
ガラルの4匹を「過去の誤復元化石が公式の直接モチーフ」とは断定しません。姿は誤復元を連想させますが、制作側がその史実を直接の発想源と明言した資料は確認できていません。
古代パラドックスポケモン7匹は「古代=恐竜」とは限らない
古代パラドックスポケモンには、古代生物らしい姿や図鑑設定があります。ただし、古代の姿という設定があるだけで、具体的な恐竜や古生物が公式モデルと決まるわけではありません。
ウネルミナモ・ウガツホムラ・タケルライコは、図鑑上「本当に祖先や復元個体」と確定しているわけではありません。オカルト雑誌内の説やイラストに似る、という文脈です。
| ポケモン | 古生物との関係・注意点 |
|---|---|
| イダイナキバ | ドンファン型を土台にマンモスやマストドンなど絶滅ゾウ類との比較が有力です。背中の棘は恐竜らしく見えますが、全体では古代ゾウ型として説明しやすいです。 |
| チヲハウハネ | ウルガモスを基礎にした大型のガ型で、昆虫モチーフが中心です。恐竜・古生物らしい印象は補助的な比較に留めます。 |
| コライドン | アノールやイグアナ、ヤモリ、カメレオンなど複数のトカゲ類を思わせます。羽毛恐竜やドラゴンの要素もありますが、恐竜だけを核とする候補ではありません。 |
| トドロクツキ | メガボーマンダを思わせる翼とドラゴンらしい体型が中心です。羽毛恐竜との比較もできますが、恐竜を主要モデルと断定する根拠は弱めです。 |
| ウネルミナモ | 公式図鑑では、オカルト雑誌が「超古代のスイクンの姿」として掲載したイラストに似ると説明されます。肉食恐竜やバシリスクトカゲとの比較は候補です。 |
| ウガツホムラ | エンテイを思わせる姿に大きな襟飾りと角を持ち、角竜類と比較されます。公式図鑑はオカルト雑誌の「化石から復元されたエンテイ」に似ると説明しています。 |
| タケルライコ | ライコウを思わせる頭部と非常に長い首から、ブラキオサウルスなどとの比較が有力です。図鑑はオカルト雑誌の「ライコウの祖先」に似ると説明しています。 |
恐竜説もあるが、ほかのモチーフも強い16匹
次のポケモンは恐竜・古生物との共通点がありますが、現生動物、植物、怪獣、ドラゴン、神話など別のモチーフがより強く見えるものです。
この16匹は「恐竜に似ている部分がある」ことと「主な元ネタが恐竜である」ことを分けて読みます。別モチーフの根拠が強い場合は、そちらを先に示します。
| ポケモン | 主なモチーフ・恐竜との関係 |
|---|---|
| ドダイトス | 大型陸ガメの体と甲羅に土地や樹木を組み合わせた姿が中心です。世界を背負う亀の伝承も強く、装甲恐竜との共通点は補助候補です。 |
| フシギダネ | 制作側の説明から動物側の発想はカエルと確認できます。恐竜要素は、フシギダネ(英語名:Bulbasaur)の末尾「-saur」や外見上の補助的な連想です。 |
| フシギソウ | フシギダネ系統のカエルと植物の組み合わせが中心です。恐竜らしく見える面はあっても、恐竜モデルを主とする根拠はありません。 |
| フシギバナ | 大型のカエル・ヒキガエルを思わせる体と大きな花の複合型です。動物側の制作発想はカエルの根拠が強く、恐竜説は補助的です。 |
| ジュカイン | ヤモリやトカゲを思わせる爬虫類型に樹木や葉の要素が重なります。ディロフォサウルスなどとの比較もありますが、爬虫類+植物が主と考えやすいです。 |
| サイドン | 名前と角からサイとの関係が分かりやすく、怪獣要素も強いポケモンです。角竜など恐竜との比較は補助候補です。 |
| ドサイドン | サイの角と大型体型が中心で、ドリル・岩石の意匠も強いです。角竜・装甲恐竜との比較はありますが主候補ではありません。 |
| ヨーギラス | 怪獣の幼体を思わせる姿が中心で、恐竜・爬虫類との共通点もあります。系統全体では怪獣的な制作背景を重視します。 |
| バンギラス | 杉森建氏が1997年にポケモンとは別の架空世界向けに描いた怪物デザインと非常によく似る点が重要です。獣脚類恐竜との比較はありますが、特定の恐竜が公式モデルと確認されたわけではありません。バンギラスの怪物デザイン・恐竜説を詳しく見る |
| ココドラ | 金属・鎧や伝承上の怪物が主な候補です。四足の装甲体型からノドサウルスなど装甲恐竜との比較もあります。 |
| コドラ | 金属の鎧をまとった四足型で装甲恐竜を思わせますが、系統には金属・伝承上の怪物の要素も強く重なります。 |
| ボスゴドラ | 怪獣と金属の鎧が強い一方、角や大型体型からトリケラトプスなどとの比較があります。恐竜は複数候補の一つです。 |
| タツベイ | 空を飛ぶドラゴンへ成長する幼体という設定が中心です。大きな頭部からパキケファロサウルス類との比較もありますが補助候補です。 |
| グラードン | 大地・火山・伝説的な巨大獣の要素が中心です。肉食恐竜や装甲恐竜を思わせる部分はありますが、恐竜は比較候補の一つです。 |
| ディアルガ | 時間、ダイヤモンド、ドラゴンが中心です。カマラサウルスなど首の長い恐竜との比較はありますが、神話的・宇宙的設定がより重要です。 |
| パルキア | 空間、真珠、ドラゴンが中心です。プラテオサウルスやオヴィラプトル類との比較はありますが、恐竜だけを元ネタとする根拠は限定的です。 |
この16匹を「恐竜モデル」と一括りにするのは避けます。恐竜に似た部分はあっても、別の動物・植物・怪獣・神話要素の方が強いものが含まれるためです。
プテラやラプラスは恐竜?よくある混同を整理
プテラは恐竜ではなく翼竜
プテラは恐竜と同じ中生代に生きた翼竜を思わせますが、翼竜は恐竜とは別の爬虫類グループです。ポケモン公式図鑑の「恐竜の遺伝子」という表現は、現実の分類名と同じ意味とは限りません。
ラプラスが首長竜に似るとしても、首長竜は恐竜ではない
ラプラスの有力候補である首長竜も、海で暮らした爬虫類で恐竜とは別のグループです。長い首という共通点だけで、首の長い陸上恐竜と同じ仲間にはしません。
化石ポケモンがすべて恐竜モチーフとは限らない
化石から復元されるポケモンには、アンモナイト、古い節足動物、ウミユリ、古代のカメなど、恐竜以外の生物も多く含まれます。始祖鳥は鳥と恐竜の特徴を併せ持つ重要な化石で、小型の獣脚類恐竜としても扱われます。カセキ復元系統25匹をまとめて比較したい場合は、化石ポケモンの元ネタ・モチーフ一覧で整理しています。
「恐竜」「翼竜」「海生爬虫類」「その他の古生物」を分けて見ると、72匹の違いが分かりやすくなります。
まとめ
恐竜との関係が特に分かりやすいのは、チゴラス系、ズガイドス系、タテトプス系、アマルス系などです。オノノクス系のように、制作側の恐竜発想を示す材料がある系統もあります。
一方で、プテラの翼竜、ラプラスの首長竜候補、オムナイトのアンモナイト、マンムーのマンモスなど、恐竜ではない古生物モチーフも多く見つかります。古代パラドックスポケモンも「古代=恐竜」と決めつけず、公式設定と実在生物の比較を分けて見る必要があります。
72匹すべてを同じ強さの「恐竜モデル」と扱わず、公式確認・有力候補・補助的な比較を分けて見ることが、この一覧の大切なポイントです。
ポケモンのデザインは一つの生物だけでは説明できない例が多いため、公式に確認できる内容と、有力な比較候補、ほかのモチーフを分けて見ると元ネタの違いがより分かりやすくなります。
恐竜以外の動物モチーフも含めて探したい場合は、動物がモチーフのポケモン一覧で、哺乳類・鳥・魚・昆虫などもまとめて確認できます。
主な参考資料
- 国立科学博物館「ポケモン化石博物館 かはくツアー」
- 国立科学博物館「ポケモン化石博物館」巡回展示
- ポケモンずかん「プテラ」
- ポケモンずかん「プロトーガ」
- ポケモンずかん「アーケン」
- ポケモンずかん「リリーラ」
- ポケモンずかん「アノプス」
- ポケモンずかん「ジーランス」
- ポケモンずかん「マンムー」
- ポケモンずかん「メガヤンマ」
- ポケットモンスターオフィシャルサイト「幻のポケモンゲットチャレンジ」ゲノセクト
- ポケモンずかん「ゲノセクト」
- ポケモンずかん「ウネルミナモ」
- ポケモンずかん「ウガツホムラ」
- ポケモンずかん「タケルライコ」
- ロンドン自然史博物館「恐竜とは?(What are dinosaurs?)」
- ロンドン自然史博物館「首長竜とは?(What is a plesiosaur?)」
- ロンドン自然史博物館「始祖鳥(Archaeopteryx)」
- ロンドン自然史博物館「アンモナイトとは?(What is an ammonite?)」
- Smithsonian Ocean(スミソニアンの海洋情報サイト)「シーラカンス(Coelacanth)」
- Smithsonian(スミソニアン)「ウミユリ(Crinoid)」
- Lava Cut Content(海外のゲーム資料サイト)「第5世代のポケモン誕生秘話(Gen 5 Historia: Pokemon Origin Stories Part 4)」※『ニンテンドードリーム』掲載インタビューの英訳・転載資料
- Bulbapedia(ポケモン百科事典)「ラプラス(Lapras)」※開発途中の英語名候補Nessの補助資料
- Bulbapedia「バンギラス(Tyranitar)」※制作史・由来候補の補助資料
