ホゲータのモチーフはワニ?唐辛子説と名前の由来を調査

第9世代(パルデア)

「ホゲータってワニなのに、赤い唐辛子やピーマンみたいにも見えるのはなぜ?」

丸い赤い体と大きな口を見ていると、動物の姿に野菜の形も重なります。ほのおタイプという点から、辛い食べ物の熱さまでデザインに入っていそうですよね。

公式に示されているのは「ほのおワニポケモン」という分類や、四角いウロコで熱を取り込む設定です。この土台と、形や色に幅がある実在の唐辛子を比べ、植物に見立てる説の根拠を確かめます。特定のワニや唐辛子の品種を制作側が指定したかも区別して紹介します。

先に結論

  • 公式の動物と炎:ほのおワニポケモン
  • 植物の比較候補:唐辛子・ピーマンの外見説
  • 特定種・品種の指定:制作側の明言は未確認

ホゲータのモチーフはワニ?まず公式設定を確認

ホゲータのモチーフを考えるうえで、最も確かな手がかりは公式の分類です。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイトでは、ホゲータは「ほのおワニポケモン」とされています。

熱・ウロコ・炎に関する公式設定

  • 分類はほのおワニポケモン
  • タイプはほのお
  • お腹と背中の四角いウロコから外の熱を吸収し、ほのおエネルギーへ変える
  • 頭上で揺れているものは、体内からあふれたほのおエネルギー
  • のんびりやでマイペース、食べることが大好き

つまり、ワニと炎は公式設定の段階で明確に結びついています。 任天堂の公式紹介でも、英語で「炎のワニ」に当たる分類と、熱を取り込む四角いウロコの設定が紹介されています。

ただし、ワニの公式分類と特定種モデルは別です。今回、ナイルワニやアメリカアリゲーターなど一種類へ絞れる根拠は確認できませんでした。

赤い姿でも、頭の黄色い部分は野菜のヘタではないんだね。
公式では、体内からあふれた炎のエネルギーと説明されています。

ホゲータは何の動物?特定のワニまで分かる?

「ホゲータは何の動物?」への答えは、公式設定に沿えばワニです。進化後のアチゲータも「ほのおワニポケモン」に分類されており、進化系でもワニの要素は続いています。

一方で、ワニの仲間にはクロコダイルやアリゲーターなど複数の系統があります。ホゲータの丸い頭、大きな口、低い体つきだけでは、実在する一種類へ決める材料として十分ではありません。

ワニは公式、具体的な種類は未確認

「ワニ」は公式設定で確認できますが、「何ワニか」は未確認です。 日本名の「ゲータ」が英語のgator(ゲイター、アリゲーターの略/読みの目安)=alligator(アリゲーター、ワニの一種)を連想させるとしても、名前の推測だけでアリゲーターを公式モデルとは判断できません。

動物モチーフのポケモンを横断して見たい場合は、動物がモチーフのポケモンまとめも参考になります。

唐辛子・ピーマンもモチーフ候補?

ワニとは別に、ホゲータは唐辛子や赤いピーマンに似ているという説が発売発表直後から広く語られました。

比較される理由は、赤く丸みのある胴体と、上へ向かって細くなるような全体の輪郭です。ほのおタイプなので「辛い=熱い」という連想も重なります。英語圏のポケモン百科事典「バルバペディア」でも、ピーマンや唐辛子に似る可能性が候補として挙げられています。

実在の植物を見ると、英国王立植物園キューは、トウガラシの一種(学名Capsicum annuum(カプシカム・アンヌウム、読みの目安))について、実の形や色には大きな幅があると説明しています。ピーマンやさまざまな唐辛子が含まれ、赤く丸い実もあれば、細長い実もあります。

比較ポイント 今回の見方
赤く丸い体 唐辛子・ピーマンの実を連想しやすい
ほのおタイプ 辛さ・熱さのイメージと相性がよい
頭上の黄色い部分 公式では植物のヘタではなく、あふれたほのおエネルギー
公式分類 植物ではなく「ほのおワニポケモン」

このため、唐辛子・ピーマンは広く語られる複合候補と見るのがよさそうです。

唐辛子との類似と頭の炎の設定

公式が「唐辛子ポケモン」と説明したわけではありません。 とくに頭の突起は公式に炎だと説明されているため、「唐辛子に似ている」ことと「唐辛子が公式モデル」を分けて考える必要があります。

植物モチーフとの境界例を見たい場合は、植物が元ネタ・モチーフのポケモンまとめも参考になります。

ピキーリョやゴーストペッパーまで絞れる?

唐辛子説の中では、スペインのピキーリョに似ているという説も話題になりました。ナバーラ州政府はPiquillo de Lodosa(ピキーリョ・デ・ロドサ、読みの目安)を、ナバーラ南西部で作られる赤いピーマンとして紹介しています。

Reddit(レディット、掲示板型SNS)では2022年2月、ホゲータを詰め物入りのピキーリョに見立てた投稿が4000票規模の反応を集めました。白い顔を詰め物に見立てる比較まで含め、発売前からかなり目立った話題だったことは確認できます。

ほかにもゴーストペッパー説があります。ほのおタイプの赤い唐辛子風の外見に加え、最終進化のラウドボーンがほのお・ゴーストタイプになるため、後から見ると面白い重なりです。

ただし、ピキーリョやゴーストペッパーという特定品種まで絞る根拠は弱めです。制作側の説明がなく、外見や言葉の重なりを一段深く読んだ説として扱うのが適切でしょう。

リンゴ説もある?唐辛子説との違い

ホゲータは唐辛子だけでなく、リンゴに似ているという見方もあります。文春オンラインでは、生き物図鑑の著者がホゲータを「ワニとリンゴを融合させたような」姿として紹介しています。

海外でも、発表直後から「リンゴか唐辛子か」を比べる投稿が見られました。丸い赤い体や頭のくぼみをリンゴに見立てる考え方です。

リンゴに似た部分もありますが、ほのおタイプや辛さとのつながりまで考えると、唐辛子・ピーマン説の方が手がかりは多くあります。リンゴ説では、その点までは説明しにくいですね。

イベリア半島のワニ・竜の伝承も関係する?

海外では、ホゲータ系統をイベリア半島の怪物伝承と結びつける考察もあります。代表例として挙がるのが、カタルーニャ地方のCucafera(クカフェラ、祭礼の幻想獣)や、マヨルカ島のDrac de Na Coca(ドラック・デ・ナ・コカ、地域伝承の竜/読みの目安)です。

タラゴナ市はクカフェラを中世から祭礼に登場する幻想的な獣として紹介しています。またモンブラン市の説明では、近縁の祭礼獣にワニの頭や動く顎を持つ姿が語られています。ドラック・デ・ナ・コカも、マヨルカ大聖堂の案内で地域の伝説として紹介されています。

地域性とワニ・竜のイメージは興味深い一致ですが、ホゲータとの直接のつながりはファン側の考察です。公式設定やデザイン上の決め手が不足しているため、ワニや唐辛子と同じ強さでは扱えません。

ホゲータの名前の由来は?

日本名「ホゲータ」

日本名の「ホゲータ」は、後半の「ゲータ」がgator(ゲイター、アリゲーターの略/読みの目安)に由来するという説が有力です。メリアム・ウェブスター(米国の英語辞典)でも、gator(ゲイター)はalligator(アリゲーター)を意味する語として掲載されています。

前半の「ホ」については候補が分かれます。火の「ほ」、ぼんやりした雰囲気の「ほげー」、スペイン語で大きな炎を上げる火を意味するfogata(フォガタ、大きな炎を上げる火/読みの目安)などが挙げられています。

公式設定には「のんびりやでマイペース」「ほのおワニ」という特徴があるため、どれも言葉としては重ねやすい候補です。しかし、命名者が語源を直接説明した記録は今回確認できませんでした。 いずれも設定と重なりますが、語源は未確定です。

英語名Fuecoco(フエココ、読みの目安)

英語名Fuecoco(フエココ、読みの目安)は、スペイン語のfuego(フエゴ、火)+cocodrilo(ココドリロ、ワニ/読みの目安)を組み合わせた名前とする説が非常に自然です。

スペイン王立アカデミーの辞書でも、fuego(フエゴ、火)は火、cocodrilo(ココドリロ、ワニ/読みの目安)はワニを表します。公式分類の「ほのおワニ」と意味がそのまま重なるため、日本名よりも語の構造を読み取りやすい名前です。

ただし、こちらも命名担当者の直接説明は確認できていないため、「公式に語源が確定している」とまでは書けません。

ホゲータのモチーフ候補を整理

候補・要素 共通点と注意点
ワニ 公式分類で確認できる中心要素
特定のワニ種 制作側の直接説明は未確認
唐辛子・ピーマン 外見とほのおタイプから広く語られる複合モチーフ候補
ピキーリョ/ゴーストペッパー 特定品種まで絞った弱めの説
リンゴ 外見上の別説・類似比較
クカフェラ/ドラック・デ・ナ・コカ 地域文化と重ねる別説。直接の制作資料は未確認
日本名のgator(ゲイター)、英語名のfuego(フエゴ)+cocodrilo(ココドリロ) 有力な名前の由来候補。命名者の直接説明は未確認

ホゲータを「ワニか唐辛子か」の二択にする必要はありません。 現在確認できる情報では、公式設定のワニと炎を土台に、唐辛子・ピーマンを思わせる外見を重ねた複合的なデザインと見ると整理しやすいでしょう。

ワニの設定に、唐辛子らしい形を重ねて見る説なんだね。
唐辛子・ピーマンは外見の候補で、特定品種の公式指定は未確認です。

まとめ

ホゲータは「ほのおワニポケモン」で、お腹や背中の四角いウロコから熱を取り込み、ほのおエネルギーへ変えます。何の動物かという疑問には、まずワニと答えられます。

丸く赤い体には、唐辛子やピーマンを思わせる形もあります。ただし、特定のワニや唐辛子の品種がモデルだと説明されたわけではありません。ワニと炎の設定に、野菜のような姿が重なると考えると、二択に迷わず見比べられますね。

第9世代のほかの記事は、第9世代(パルデア)の元ネタ記事一覧から確認できます。

主な参考資料

タイトルとURLをコピーしました